第59回小島三郎記念技術賞・第43回福見秀雄賞
2024年度
第59回小島三郎記念技術賞並びに第43回福見秀雄賞の贈呈式が、去る6月7日(金)午後2時より東京會舘本館(東京・千代田区)において開催されました。
式典は渡邉治雄理事長の開会の挨拶で始まり、水口國雄選考委員長より小島三郎記念技術賞の選考経過報告が、また、猪狩淳選考委員長より福見秀雄賞の選考経過報告がなされ、受賞された各氏に賞状、記念品(小島三郎記念技術賞:記念盾、福見秀雄賞:記念メダル)及び副賞が贈呈されました。
小島三郎記念技術賞受賞者を代表して下村大樹氏(天理よろづ相談所病院 臨床検査部 副技師長)が挨拶され、「天理よろづ相談所病院は民間の一般病院ですが、研究を重ねていくことができたのは、諸先輩が築いてくださった研究遂行の風土と、うまくいかなくてもそれが成功への近道であるとの教えがあったからこそであり、そのような環境に身を置けたことのありがたさを噛みしめております。これからは、小島三郎記念技術賞を心の糧として、身を引き締め、患者さんのために寄与できる研究を継続していく所存であります。」と受賞の喜びとこれからの抱負を述べられました。
また、福見秀雄賞受賞者を代表して挨拶された片山博徳氏(国際医療福祉大学成田保健医療学部 医学検査学科 教授)は「栄誉ある賞を授かることになり、受賞者4名を代表して関係者の皆様に心より感謝を申し上げる。今後も今までの経験を活かし、学生さん一人ひとりの個性や能力を尊重し、それぞれの目標達成に向けて全力でサポートしていき、微力ながら後進の指導、育成に尽力する所存です。」と受賞の喜びと今後の思いを述べられました。
東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 国際保健政策学 教授 橋爪真弘先生が「気候変動と健康−プラネタリーヘルスの視点から」と題した講演で、地球の自然システムに対する人間の干渉が、人間の健康や地球上のすべての生命に与える影響を分析し対処することに焦点を当てた解決志向の学際的分野であり社会運動であるプラネタリーヘルスに関する取り組みの現状と気候変動の健康影響はすでに起こっており 開発途上国では最も影響が大きいため、対策として緩和策に加えて適応策を同時に行う必要がある。とのお話をいただきました。
寺本哲也常務理事より受賞者並びにご家族の方々へのお祝いのことばが述べられ、「受賞された先生方の平素のご努力が高く評価されて本日の受賞になった訳で、この受賞を契機にさらに研究活動が発展され医療に貢献されることを祈念している。」と挨拶がありました。
記念祝賀会
贈呈式の後、受賞された先生方を囲んで、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 長沢光章副会長から受賞者へのお祝いと激励のことばをいただき、同氏による乾杯の音頭で祝賀会に移り、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 下杉彰男元会長の中締めの挨拶で和やかなうちに散会となりました。
(事務局 田代 保之)