財団設立について
設立趣意書
我が国の公衆衛生水準は、微生物学の進歩及び検査技術の普及発展により、戦後著しく向上し、結核等の感染症による死亡率が大きく低下してきております。しかし、国際交流の発展に伴って、特異な感染症等が今後国内に入ってくる可能性も懸念されており、感染症対策はますますその重要性を増しているといっても過言ではありません。
このような過程において、栄研化学株式会社(当時、日本栄養化学株式会社)前社長 黒住 剛は、元国立予防衛生研究所所長 小島三郎博士の思想に共鳴し、博士の御逝去の後、その偉業をたたえる目的で発足した小島三郎記念会(後に小島・福見記念会に改称)の後援を行ってきました。
さらに、国際的な検査技術の向上を目的とし、海外よりの研修生受け入れ等の活動を通じて、社会利益の還元により、公衆衛生に寄与し、ここに、現在満27周年を経過したところであります。
今般、新たに「財団法人 黒住医学研究振興財団」を設立して、これまでの小島・福見記念会及び海外留学生受け入れの実績をもとに「臨床検査・衛生検査及びこれらに係る基礎医学に関する調査研究に対する助成及び研究業績に関する顕彰等の活動事業」をより充実させ、積極的な社会への貢献基盤をかため、もって、国民の健康と福祉の向上に寄与することを目的とするものであります。
(平成5年6月)
設立時の財団の概要
設立年月日 | 平成5年6月10日 |
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主務官庁 | 厚生省(現 厚生労働省) |
財団法人 | 民法第34条に基づく公益法人として認可取得 |
事務所 | 東京都文京区本郷1丁目33番8号 |
資産 | 基本財産 3億円 |
役員 | 理事長 福見 秀雄 常務理事 黒住 忠夫 その他理事 8名 監事 2名 |
評議員 | 20名 |
事務局 | 職員 2名 |